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「シアワセに働いていますか?」 ~成果とモチベーションを生む職場~

【第35回】  「人を育てる」風土は、「育てる人」を育てることから

やる気に満ちて入社した社員が、いつの間にか元気をなくし、辞めてしまう。このような事態は避けたいものです。入社した社員が活き活きと働いて能力を発揮できる職場をつくるためには、どうすればいいのでしょうか。

(1) 入社3年離職率に見る「人を育てる業種」

 若年層の離職は、近年やや改善傾向にあるものの、依然として高水準にあります。厚生労働省の発表では、平成21年の新規学卒者では、入社3年間に高卒でおよそ35%、大卒でおよそ28%が離職しています。ただ全ての産業で若者が離職しているわけではなく、業種によって大きな差があります。離職率が高いのは宿泊業、飲食サービス業と教育、学習支援業で、いずれも49%、次いで生活関連サービス業、娯楽業が45%です。半数近くの人が入社3年以内に辞めているということになります。一方、電気やガスなどのライフライン産業は7%、製造業は15%、金融、保険業は19%と低い数値でした。

離職の原因は複数考えられますが、一つには、組織の「人を育てる」風土の有無があると思われます。離職が少ない業種では、新入社員はまだ勉強中という位置づけにあり、時間をかけて育てていこうという風土があるのでしょう。製造業などのものづくりの現場では、社員を一人前に育てるための年単位の長期プログラムを持つケースが多く見られます。

JTBモチベーションズの「入社3年の離職危機に関する調査」では、入社3年を超えてなお高いモチベーションを有する社員にその理由を聞いたところ、「仕事を通じて成長しているという実感があるから」、「職場の人間関係がいいから」が最上位にランクインしました。良好な人間関係の中で成長を実感できることが、新入社員が職場に定着し、高いモチベーションを維持するための重要な要因となっていることがわかります。

専門家ご紹介

株式会社ジェイティービーモチベーションズ

ワーク・モチベーション研究所 所長 菊入 みゆき さん

1993年、株式会社JTBモチベーションズ創立時に入社。以来、ワークモチベーション(仕事意欲)の調査、研究、コンサルティングに携わる。開発した商品は、「やる気」分析システムMSQ、個人向け「やる気」診断サービス,各種研修プログラム 等。個人と組織の活性化を、モチベーション、キャリア開発、コーチングなどの視点から提案する。「私たちの恋と仕事」「できる人の口ぐせ」中経出版、「やる気が出ないとき読む本」東洋経済新報社、「やる気を生みだす気づきの法則」幻冬舎など、著書多数。筑波大学大学院 人間総合科学研究科 博士前期課程修了。カウンセリング修士。

今回の掲載にあたって

このコラムでは、「シアワセに働くこと」について考えます。幸福、Happinessは、人生の質や価値に関わる重要な概念です。働く人の職業観、働く目的、そして働き方が多様化した今、「幸福感と仕事」という、より根本的なアプローチで「働くこと」を検討し、これからの職場づくり、組織づくりの参考となる情報を提供したいと思っています。

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